巨大わらかがし過去の作品紹介
更新日:2024年6月25日
2015年に初めて制作してから、毎年題材を変え、たくさんの方に見に来ていただいています。
安寧への願いを込めて「2023大仏」
巨大わらかがし9作目のデザインは、「大仏」。大仏は、疫病や地震、水害などが続き、
社会が不安にさらされていたころ、多くの人々が力を合わせて災いを鎮めるために作られた
と言われています。
現代においても、コロナやインフルエンザなどのウイルスが猛威を振るい、水害などが各地で
起こっています。巨大わらかがしは、制作の工程で大変多くの方々に協力していただいて
作り上げるものです。町民一人ひとりの力を集め、みんなが安心して暮らせるよう願いを込めて、
わらの大仏を作りました。
迫力あるお姿に圧倒されます ライトアップされると、より
神々しさが醸し出されます
<デザイン・規格>
大仏
幅:約5.5m
高さ:約8.5m
重量:推定2トン(木材1トン、わら1トン)
困難を乗り越える力の象徴「2022ティラノサウルス」
巨大わらかがし8作目のデザインは、恐竜の王様ともいわれている「ティラノサウルス」。より迫力の
あるものを作りたいという思いから、ほぼ実寸大のリアルなティラノサウルスをわらで力強く表現します。
約6,600万年前に絶滅したといわれる恐竜ですが、一部の恐竜は現在もなお、飛翔能力を持った鳥に進化し生き延びています。
豊穣の象徴という案山子本来の意味だけでなく、新型コロナウイルス感染症や気候の変動など、これまでに人類が経験したことのない状況に直面している今、困難を乗り越える力、現状を受け入れ適応する力を結集し、次の時代へ飛び立とうというメッセージを込めています。
鋭い爪や牙、口の中など
細部にまでこだわりました。夜になると赤く光る目が
より迫力を醸し出します。
<デザイン・規格>
ティラノサウルス
全長約22m
幅約6m
高さ約8.5m
夜明けを告げる鳥「鶏」に願いを込めて「2021鶏と卵」
筑前町は県内でも屈指の採卵鶏を有する町です。
「町の新たなシンボルに」と製作の中心を担うまちおこしグループ
「筑前若者会(わっかもんかい)」の発案により決まりました。
鳥の雛が卵からかえろうとする時、卵の内側からコツコツとつつく音を「啐」、
親鳥が外側からコツコツとつつく音を「啄」といい、お互いが響同(共同)
し合った時、誕生するこの様を「啐啄」といいます。
「お互いの動作や呼吸が一致することにより、新しい何かがうまれ、目的が達成される」—。
共生社会へのメッセージとして、筑前町の元気と共に発信しました。
鶏の毛並みを
細かく表現しました特別ライトアップでは
鮮やかな光に照らされ
神秘的な雰囲気
<デザイン・規格>
鶏と卵
高さ約約8m
コロナに負けない強さと優しさ、たくましさを表現「2020ゴリラ」
この年、初めて巨大わらかがしのアイデアを募集し、寄せられた多くの意見から題材を
決定。
「巨大わらかがしを見た人が、少しでもコロナを忘れられるものにしよう」、「インパ
クトやスケール感があり、わらの質感をいかした力強い動物にしよう」などの意見が上
がり、ゴリラに決定しました。
時代の移り変わりとともにさまざまな困難を乗り越え進化し、力強さと優しさ、たくま
しさを兼ね備え生きてきたゴリラ。コロナ後の新しい世界への明るい展望を期待し、巨大
わらかがしゴリラが制作されました。
鋭い牙やたくましい胸板、太い腕など
ゴリラの力強さにこだわって制作完成披露の特別ライトアップでは鉄塔も光らせ
派手な演出で見学者を楽しませました
<デザイン・規格>
ゴリラ
高さ約約7m
横幅約4.5m
縦幅約3.5m
宇宙へのあこがれを乗せて「2019宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」
「宇宙まで届け筑前ヤマト」をキャッチフレーズに制作されたこの作品は、筑前町の
豊かな自然を未来に残していきたいという思いや、未来の平和への願いが込められてい
ます。
戦艦の再現に徹底してこだわり、精巧に作られた波動砲やコックピットなどは宇宙戦艦
ヤマト2202ファンをもうならせました。
全長16.6mの迫力ある艦体は見る人を驚かせました
期間限定で行われた夜のライトアップでは
波動砲からビームを発射
<デザイン・規格>
宇宙戦艦ヤマト2202愛の戦士たち
高さ約4.8m
長さ約16.6m
零戦三二型が伝える平和の尊さ「2018零戦(ぜろせん)」
筑前町にはかつて東洋一と謳われた「旧陸軍大刀洗飛行場」がありましたが、大空
襲により多くの人々の命と共に失われました。
平和の情報発信基地として開館した「筑前町立大刀洗平和記念館」が翌年に10周年
を迎えることと、同じく翌年に大刀洗飛行場が開場から100周年を迎えることを記
念し、零戦三二型の巨大わらかがしが制作されました。
大きな両翼を広げた零戦は
いまにも飛び立ちそうに見えます
<デザイン・規格>
零戦三二型
高さ約3.5m
横幅約9m
長さ約9m
復興の光へと導く神の化身「2017龍」
この年ど~んとかがし祭は九州北部豪雨の影響により中止しましたが、筑前若者会
が中心となって立ち上げた「復興の光実行委員会」により、「九州北部豪雨復興応
援プロジェクト」として制作。
神の化身といわれる「龍」が災いを払い、希望の光となるようにとの願いが込めら
れました。
龍の正面の鳥居は、九州北部豪雨で流された朝倉市の流木で作られました。また、
その見学を通じて集められた募金は、豪雨災害を受けられた朝倉市と東峰村に全額
寄付されました。
花火と龍のコラボレーションはとても幻想的でした
龍のうろこを表現するための編み方を
試行錯誤しながら制作
<デザイン・規格>
龍
高さ約7m
横幅約6m
長さ(まっすぐ伸ばした時)約36m
筑前町の伝説となった超大作「2016シン・ゴジラ」
そのクオリティの高さから話題となり、約1か月の展示期間に11万人が来場したと
いう伝説の作品。期間限定で行われたライトアップでは、鉄塔の近くで赤く目を光
らせるリアルなシン・ゴジラに、怖がって泣いてしまう子どももいたほど。
多数のメディアにも取り上げられ、筑前町の名を一躍全国に知らしめた作品でも
ありました。
鉄塔をにらみつけるゴジラの姿はまさに映画の世界
鋭い爪や牙、あらゆるものを破壊する強力な尻尾などゴジラの力強さが再現されています
<デザイン・規格>
シン・ゴジラ
高さ約7m
長さ約10m
豊かな自然への感謝と五穀豊穣を願って「2015イノシシ」
「ど~んとかがし祭」の10周年記念として制作された、記念すべき巨大わらかがし
第1号です。
巨大なイノシシかがしを制作することで、農作物に被害を与える有害鳥獣を追い払い、
筑前町の自然の豊かさを失わず、豊穣と共存を願って制作されました。
親イノシシのそばには
かわいい子イノシシもわらの質感がイノシシの毛並みを見事に
再現しています
<デザイン・規格>
イノシシ
高さ約5m
長さ約9m